繊研新聞(2018/8/8 1面)に掲載されました。
ミスコンシャス独自の評価制度「おしゃコンカップ」について、記事が掲載されております。
合わせて、おしゃコンカップの実施による作業効率の向上や、従業員への待遇についても紹介されています。
記事内容はこちら
(掲載元:繊研新聞)
「おしゃコンカップ」で基礎スキル競う
時給アップを勝ち取れ
成果を待遇改善にオンラインドレスレンタル専業のミスコンシャス(愛知県蒲郡市)が年に2回開く「おしゃコンカップ」。役員を含め全スタッフが参加し、ドレスの畳み作業やパソコンの基礎スキルなどを競い合う。上位入賞者の景品は時給アップ(パート社員のみ)。1位は30円、2位は20円、3位は10円、それぞれ時給が上積みされる。自分の技能が認められるのはうれしいこと、それが給与のアップに結びつけばなおさら。おしゃコンカップは全員の向上心に火をつけている。開催時期が近づくと「みんなの目の色が変わる」(小山絵実 社長)という。(神原勉)
同社は繁忙期でも残業ゼロで乗り切ってきた。婚礼シーズンになると通常月の何倍もの注文が入ってくる。しかも会社は2ケタ成長を続けている。既存人員で、時間内に注文をこなしていくには、一人ひとりの技能向上しかない。全員のスキルアップを目指して16年に始めたのがおしゃコンカップだ。当初は優秀者に商品券を贈っていたが、昨年から時給アップに切り替えた。
残業ゼロを維持
その成果は目に見える形で表れている。今期の延べ作業時間は「前年よりも15%ほど削減できている」。昨年は20人でやっていた仕事を17人で回すことができるほど作業の効率化が進んだ。全スタッフが上位入賞を目指して技能を磨きあった成果だ。残業ゼロを維持。しかもベースの時給アップ(17年の820円が18年は930円に)という形で従業員の待遇改善にも生かされている。
パートの時給体系は明快だ。ベース時給に、勤続年数(勤続1年ごとに10円)、リーダー・サブリーダー(30円)、縫製業務への従事(ミシン10円、手縫い10円)と、一定額が加えられる。さらに、おしゃコンカップで各部門の上位3位までに入賞すれば、半年間、成績に応じた金額が上乗せされる。全ての指標はガラス張りで、誰がいくらもらっているかは明確。そのため、「お金のことで”疑心暗鬼”にならず、チームワークがとりやすい」(小山社長)。”みんなががんばっているから”と、意識は自分自身の技能向上に向かっていく。
他部署から挑戦
おしゃコンカップは「配送」「PC」「IKINA(イキナ)」の3部門。そのうち、配送はドレスを畳んで袋に詰める時間と仕上がりの美しさ、PCはあらかじめ用意された実務レベルの汎用スキル問題をいかに速く正確に処理するかを競う。おしゃコンカップで「配送」には、配送スタッフだけでなく、ふだんパソコン作業や電話応答などに従事しているスタッフも挑戦し、その逆に配送スタッフがPCに挑むこともある。繁忙期になると、最も忙しい部署に他の部署から人を回して乗り切っている。部署が違っても基本的なスキルを身に付けているから融通が利く。
おしゃコンカップで競うのは基礎的なスキルだ。誰もががんばれば上位に手が届くし、今回1位でも次回は4位以下に落ちることもある。だからみんな、がんばれる。