朝日新聞(2018/7/5朝刊 経済面)に掲載されました。
ミスコンシャスでの独自の評価制度「おしゃコンカップ」や、ランチ会などについて紹介されております。
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(掲載元:朝日新聞)
人材確保 我が社の秘策
ドレス畳み競争→時給アップ ・「釣り部採用」
人手不足 悩む愛知の企業愛知県の企業があの手この手で働き手の確保に取り組んでいる。人手不足が著しいためだ。
レンタルドレスのミスコンシャス(愛知県蒲郡市)は、2016年に独自の給与制度「おしゃコンカップ」を導入した。ドレスを畳む速さと仕上がり具合を競う「ドレス畳み部門」やパソコン技術を競う「PC基礎スキル部門」など3種目に従業員が参加。1位は30円、2位は20円、3位は10円が時給に加算される。役員を除く従業員20人のうち16人がパート・アルバイトで、子育て中の母親も多い。小山絵実社長は「時給アップは従業員の頑張りを目に見える形で認める制度。喜ばれている」。会社が費用を負担するランチ会と飲み会も合計で年4回開催する。1月からの半年でパート・アルバイトに77人の応募があり、4人を採用した。
4月に名古屋市と愛知県大府市に開園した「なごごろ保育園」は、保育士と保護者のやり取りをスマートフォンで行う。手書きの連絡帳は負担になると配慮してのことだ。週5日(1日8時間)か、週4日(1日10時間)の勤務を選べ、副業も許可する。保育士を約30人募集したところ、80人の応募があった。
タクシー会社の中央交通(名古屋市)は昨年から「釣り部採用」を始めた。他社と差別化して運転手を集めるためだ。入社すると10万円相当の釣り道具がもらえる。
愛知県の5月の有効求人倍率(季節調整値)は前月より0.03ポイント高い1.98倍だった。07年7月(2.02倍)以来の高水準だ。都道府県別で4位。高崎真一・愛知労働局長は「人手不足感は深刻を通り越して悲鳴が上がるほど」と話す。(細身るい)